ホワイトインクジェットプリント注意事項(カラー生地)
入稿データ作成上のご注意
1mm以下のデザインや複雑な模様はご注意下さい。
1mm以下の幅のオブジェクト(線や文字含む)や1mm以下の隙間は、つぶれや擦れ、白の下地の表出が生じる可能性があります。
透過によるぼかし効果やグラデーションは原則不可能です。
不透明度100%未満のデータ部分でも白下地がはっきりとプリントされてしまうため、透過処理によるぼかしやグラデーションが表現できません。
辺や線が垂直または水平ではなく、かつ低解像度の画像でアンチエイリアスがかかっている場合も
当該アンチエイリアス箇所も白下地プリントがなされるため、下地が表出することがあります。
下地の露出
濃色生地へプリントする際は、下処理剤を塗布した後、白引きプリント(色の再現性を上げるため白インクのみを下地としてプリントします)を
事前に行います。そのためプリントを二重に重ねる工程上、カラープリント後のデザインの縁に、白引きプリントが若干はみ出ることがございますが
プリントミスではありません。生地の伸縮具合により0.1~0.5mm程度はみ出る場合がございます。
プリントしたくない背景画像は丁寧に除去をして下さい。
画像編集ソフトで自動選択ツールで背景画像を選択して除去する場合、背景の選択が充分ではなく背景画像データが残ってしまうことがあります。
また綺麗に除去したつもりでもアンチエイリアスがかかっていて半透明部分が残ることがあります。
僅かでも濃度が0%ではないデータ(ほぼ透明だったとしても)があると、白の下地がついてしまい
仕上がりがご希望通りではない結果になる可能性がありますので、背景は丁寧に細かく除去してください。
不要なデータは必ず削除をして下さい。
ご入稿データに(本当はプリントしたくない)データが残っていた場合でも、当該データの要不要を判断できないため
ご入稿データのままプリントしてしまいますので、不要なデータは必ず削除してください。
例えばデザイン作成時にデザイン確認のためにブラックの背景をつけていて、そのままブラックのボディに入稿されると
その背景色のついたデータのままプリントしてしまいます。
線オブジェクトもアウトライン化をして下さい。
完全データ入稿対応商品で完全データ入稿をする場合は、フォントやオブジェクトのアウトライン化は必須ですが
線オブジェクトについても仕上がり差異防止を目的に「パスのアウトライン化」をお願いしています。
線のままだと線幅や線先形状を正しく判断できない場合があります。
複雑なデータは必ずラスタライズをして下さい。
Adobe Illustratorなどを含むグラフィックソフトを使用してデータを作成する際
パスが多く複雑なデータや、スウォッチ登録したパターン柄などの効果を使用している場合
ラスタライズ(=1枚の画像データにすること)をしていないと、仕上がりがご希望通りではない結果になる可能性があります。
画像は解像度300dpiでお願い致します。
写真データやイラスト画像データ等を実寸以上に引き伸ばして使用すると、仕上がりが粗く仕上がってしまいます。
ホワイトインクジェットで使用する画像は実寸で300dpiでご準備ください。
※CMYK+白で表現可能なフルカラープリントの為、金色、銀色、蛍光色、特色はプリントできません。
フルカラープリントする前に、同一形状にて白インクによる下地プリントするため
1mm以下の範囲でわずかに下地とカラー面とでズレが生じる場合があります。
化学繊維へのプリントはできません。
※加工機特性上、段差のある箇所は正しくプリントできない恐れがあるため、対応しておりません。
※加工特性上、同じデザインで入稿いただいた場合でも、温度や湿度、加工機の個体差により仕上がり色に違いが出る場合があります。
仕上がりについて
インクの定着性を高めることを目的にプリント前に人体に無害な下処理剤を塗布し
さらに生地を平らにするためにヒートプレスを掛けています。 (一部アイテムを除く)
またプリント後にもプリント箇所を加熱乾燥処理をしています。
こうした工程により、お届けしたアイテムの色や形状によってはプレス跡や前処理剤跡が残ることがあります。
また、湿度の高い場所に長期間未開封のまま保管した場合や配送時の状況(雨の日や室温の高い時)によっては下処理剤が浮き出てくる場合があります。
こうした跡は、大抵の場合一度の洗濯で解消されますので、ご到着後一度洗濯していただくことをお願いしております。
(一度の洗濯で解消されない場合でも徐々に軽減します)
なお誠に恐縮ながら、プレス跡や前処理剤跡の表出による返品・交換につきましてはご遠慮ください。
色の表現について
デザインデータの色について、PCやスマホのモニターでは色域の広いRGBで表現しますが、実際のプリントは色域の狭いCMYKで表現します。
そのため、RGB色域の鮮やかな色はCMYKでの近似色に置換されることになります。
またRGBで作る色は光の掛け合わせですがCMYKで作る色は実際のインクの掛け合わせになりますので
ご希望の色よりも発色度合や色彩度・明暗度等が異なってプリントされることがあります。
また生地の種類によっても仕上がりカラーに差異が生じます。
色の表現精度向上のため様々な取り組みを進めておりますが、色の忠実な表現について、ご希望にお応えできない場合があることを予めご容赦ください。